語り手の掃き溜め

日々感じたことを綴っていくブログ

やりたいことが分からないのですが・・・

起床→出勤→残業→退勤→睡眠、休日:睡眠

 浪費ばかりの日常で日々気疲れ、何もすることがないからいつもの日常を送るしかないそんな日々。

 うーんと思いながらも、何してるんだろうなと思いながらも、やはり今日も起きて電車に揺られ、真夜中に家に帰りコンビニで買った弁当を独りで食べて、深夜1時に寝る生活。

 

 どうしてこんな生活を送り続けてしまうのか。

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迷走する生活

 中学高校となにも考えずにとりあえず進学をして、突然将来何するの?という難題を突き付けられ、勉強に逃避することで大学受験をし、とりあえず合格した大学へ進学した自分。

 当然なんの目的意識もなく大学生活を送った自分に待っていたのが大連敗の就活。まわりの人たちはもうどこかしらから内定を貰い卒業旅行どうする?みたいな話をしている。

もちろん自分も誘われていたが、まだ内定を貰ってない自分に気を使ってかその話の中に自分を混ぜはしなかった。

 幸いにも7月ごろに中小企業から内定を貰った。なんとかこれで生きていける。社会に認められた。このまま自分として生きて良いんだと許されたと思い、泣いてしまったことを覚えている。

 その後無事卒業でき、唯一貰えた内定先に就職。そこでは自分は主にデータ入力,資料の整理,他部署との連絡,会議資料の作成等、派遣社員に頼めば良いような業務内容ばかりだった。しかし、大学で何も身に着けてこなかった自分なのだから、できることなんてこのくらいなんだろうと納得していた。

 

 しかし、この会社で働き始めて4年ほど経ったにも関わらず、自分のやってることは何一つ変わってなかった、同期たちは何かしらの企画やプロジェクトを任せられており、後輩や先輩とも良好な関係を築いている。一方自分はどうだ。隅に追いやられ積み上げられた書類をまとめ、数十ページにも渡るデータをエクセルに入力して夜の10時に退社するだけの仕事。

 

給料は 残業に見合った分を貰えている自覚はあったものの、正直気が狂いそうだった。同期のみんなは会社に馴染み、やりがいや生きがいを見つけ仕事に取り組んでる様子で、自分がとてもみすぼらしく見えた。

 そんな状態だったからか会社でも孤立し始め、飲みにも誘われない、中学とかでいたクラスの端っこで寝てるやつ。そんな奴に自分がなっていることに気づかされた。

 

 このままではいけない、どうにかこんな生活から脱却しないとと思い、上司に掛け合って、他の仕事をください。自分にも何かできる事があるはずだと、思いのたけを伝えましたが、

 

いや、特にないかな、今の社員たちで間に合ってるし、第一君毎日残業してるでしょ?あんな簡単な仕事、定時までに終わらせてくれないとね。正直少し困っているよ。

 

 衝撃だった。

なにかがいけなかったのか、私はこの会社ではもうそういう人だという名札をつけられていたのだ。教室の隅で寝てるやつ。

上司からすれば、仕事を与えられてるだけマシだと思えと言わんばかりの口調だった。

 

 しかしながら、自分のまかされている量の仕事は、通常の少なくとも1.5倍はあると感じる。新入社員の時期に任されていた量よりも2.5倍はあることは間違いない。

 そんな量を独りでこなし、定時までには終わらせろというのは正直無理な話だ。だが、そんなこと上司に伝えたところで、分かってくれそうにないのは目に見えていた。

 この仕事をしているのは自分だけだったからだ、派遣社員複数人分の仕事量を一人で扱っているのだ、派遣社員複数人雇うより、正社員一人を使う方が人件費が浮く算段なのだろう。自分がその一人に選ばれてしまった。それだけの話。

 

可能性を模索

 自分がこの会社でできる事はもうこんな事しかないのか、なにも考えずなにもやりがいを感じられない、ただいるだけ、なんなら今はやりのAIとやらを使えば自分の仕事なんて必要なくなるぐらいの、こんなことしか自分はできないのか。

 大学で何も身に着けてこなかったにしろ、この扱いを4年も受けさせられる筋合いもないはずだ。そう感じ、いつも通り22時に退社し23時に帰宅、ろくに片付けられていないアパートに帰り、何か資格や転職を考えるべきだと、埃をかぶったノートパソコンを起動させた。

 

『更新プログラムを起動しています。電源を切らずにしばらくお待ちください。』

 

電源を消した。

 

そうか、そういうことか。今の自分は大学で過ごしてきた生活をそのまま社会にでても続けているだけなんだと、気付いた。

 

 大学までは、授業を受けて単位を取ればそれだけで学生としての自分が確立され認められていた。なにもしなくていい、授業を受けてさえいればそれだけでよかったのだ。

それだのに自分は大学生までは、自分は将来大きな仕事を任せられ、同僚たちと切磋琢磨し合いながら、やりがいを感じ仕事をし社会に馴染んでいるものだとばかり思いこんでいた。

 大学生でバイトをするでもなく親からの仕送りと奨学金だけで、友人たちと飲み明け暮れていた生活ばかりしていたというのに、自分にも同様にやりがいのある仕事、楽しい事をして暮らしていけるだけの権利があるものだとばかり思いこんでいた。

 

 しかし現実は違った。何もしたことが無い何もできたことがない自分は、社会に出た後もそのまま何もしたことがなく何もできない、何者でもできる仕事しかできない人になっていたのだ。

 

 そのことに気づいて以来、生きるために仕事をし、寝るために家に帰り、生きるために仕事をする生活だけしか何もできなくなった。今の自分を直視したくないがために現実逃避の為に我を忘れ何も考えないで現実に生きていた。

 

高校の優秀な友人

 自分は大学受験自体は世間的に見ればとても恵まれていた。予備校も講習代が半額になる特待生で、優秀な高校ではなかったが、高校でも学年一位、高校は勉強をしてれば良い場所だったので、それをしただけだったのにそれだけで学年一位になれていた。

もちろん大学受験も旧七帝大学のひとつを受験した。(結果は失敗したが後期で合格した全国的にもそれなりに優秀な関東の国公立大学に進学した。)

 

 そんな高校生活、自分にはいつも成績を競い合っていた優秀な友人Aがいた。彼はサッカー部に入っており、部活ではレギュラーと学年二位という成績を維持していたいわゆる文武両道にそのまま服を着せたような奴だった。

 

正直自分は嫉妬していた。

 

 自分も好きな事、趣味に身を休めつつ、高校生の勉学に取り組むというような生活をしたかったのだ。

 しかし、自分には好きな事が何もなくいわゆる無趣味な人だった。だから勉強だけしていたといっても間違いではない。

 

 今の生活を送っていたある日、突然その友人Aから連絡がきた。今週出張で東京に来るから、せっかくだし土曜にのみに行こうという誘いだった。もちろんすることが無い毎日だったので、良いよと即答した。

 少し後ろめたさはあった。友人Aは自分よりレベルを落とした旧七帝大学の一つを受験し合格、就活自体も大学推薦で超大手であるスーパーゼネコン5社の内の一つから内々定を貰いそこへ就職。

そんな友人Aと自分はまさしく正反対の生活を送っていたから、高校時代少なくとも学年一位だった自分は辛うじて勝てる部分があったのに、今ではすべてにおいて劣っているのだ。

 しかし、気が狂いそうな日常に人間性を忘れて過ごしている自分に何かしらの刺激がほしいと思った、きもちのせいりができる何かきっかけを得られるかもしれない。そんな期待を持っていたのだ。

 

気付かされた現状

 今週の土曜に友人Aと飲みに行った。高校卒業以来連絡はとりあっていたものの地元を離れた自分はあまり友人Aと会う機会がなかった。10年近くぶりにあった喜びから、昔話をしながらも少し飲みすぎてしまった自分がいて、勢いで今の自分の生活をプライドを捨ててすべて打ち明けた。

 

 大学進学後の自分、今の会社での業務内容、今の自分の暮らし、やりがいも生きがいもなくただ生きるだけの生活、すべてを話すのに小一時間はかけた。

 

 すべて黙って聞いてくれた友人Aはしばらく何も言わず、ビールを注いでくれた。

友人Aは自分の持ってるグラスの酒を煽ったあと

「俺も酔ってるからまともな事言える自信はないが、一度だけしか言わないからよく聞いけ」と

 

「お前は高校のときから何も変わっちゃいない、目の前に与えられている事だけやってきた人間だろう。自分でなにかを見つけてそれに取り組んだ経験が一つもないんだよ。その結果が今の自分に繋がってるんだ。」

 

「今のお前はやっとその事実に気づけたんだ。それだけでお前は今までのお前とはあきらかに違うだろ。昔のお前は勉強だけ出来たが、これからのお前はそれに加えて何かに疑問に持つ事ができるんだ。疑問を持てたらそれを解決しようとするだろ。そして解決させられるだけの頭がお前にはある。

ただ与えられてきた物しか解かなかったお前だが、逆に言えばそれがお前の強みでもある。何食わぬ顔で問題を解決に導く、異常なまでに淡々と。」

 

「今の生活を続けて無気力になってるかもしれないが、お前にはまだ可能性があるんだ。こんなところでつぶれてはいけない。

俺はお前の頭の良さには一目置いているんだ。こんなとこで腐らず、ないものねだりばかりしてないで、自分から何かをつかみに行ってみろ。

俺らは持ってるものだけしか使えない、”あれがあればな”のタラレバなんて必要ない、ないなら身に付けろ。それだけの話なんだよ。」

 

「ながながとすまんな、今回は俺が持つから、お前が生きがいを見つけられたらそのときはうまい酒奢ってくれよ。」

 

 そして友人Aとはその後解散して、自分は帰路についた。

 

この先

 結果的に友人Aと会って、自分は少し変われた気がした。

 

たしかに自分はないものねだりで、何かできるはず何かあるはずだと思っていた。

しかし、何もない事実だけしかないのだ。なにももってない。レベル27にも関わらず初期装備しか持ってないという状態だ。

しかし、これは逆にすごい事だ。初期装備だけで27レベルまでなれたのだ。初期装備だけでやっていけるだけのステータスが備わっているという事なのだ。

 

 とても恵まれてるじゃないか。こんな自分に最強な装備をつけてやれば敵なしだろう。

今の自分にはなにもない、だが、何か始めるのに遅すぎるという年齢でもない。

少し今の世の中に希望を持てた。そんな土曜の夜だった。

 

 

 

以上、語り手でした。